バドミントンを始めてしばらく経つと、いろいろな疑問が浮かんでくることがあるでしょう。練習量に見合った成果が出ているか、自分の弱点や強みは何かといったことから、道具に関することまで、いろいろありますよね。
今回は、初心者も中級者も一度は気にかけたことがあると思われる「高いラケットと安いラケットの違い」について紹介します。
目次
ラケットの「高い・安い」の理由について
バドミントンのラケットの値段ですが、子どもがお小遣いで買えそうなものから、お金に余裕のある大人がプロ級の活躍をするために購入するものまで、幅広いですよね。
最初から勢い込んで高価なものを買う人もいるでしょうが、すぐにやめてしまったらその数万円、もったいなく感じるかもしれません。
また、家庭での体力作りにごくたまにやる程度なら、そんなに高いものを購入する必要もないかもしれません。高いラケットと安いラケットではパフォーマンスも違ってきそうですが、具体的にどの辺りが違うのでしょうか。
まず、値段が違うということは、使われている「素材」が違うということがいえますね。
安いものは、アルミやスチールで作られていることが多いようです。子どもが友達と遊ぶときに使うものや、高齢者などが軽い運動目的で買うなら、安価なラケットでもじゅうぶんかもしれません。しかし、この先も長く部活でバドミントンをやろうと思っている場合や、本気でプロをめざしているなら、初心者の頃から安物を購入するのはおすすめできないのです。
カーボン製のものだと値段はそれなりにしますが、アルミやスチールより軽いので、最初からしなやかに動けます。軽い力で技の練習ができるので、カーボン製のほうが技術の向上が早いでしょう。本当に長くやりたいと思ったら、道具代はケチらず、百均などのものではなくスポーツ用品店や専門店でちゃんとしたものを購入しましょう。
今は、インターネットでも商品を購入することができ、カスタマーレビューなども参考に比較・検討ができます。信頼できるスポーツブランドのものを購入したほうが、ユーザーも多いですし、他の人がどんな使い方をしているか参考にできます。また、コーチをしている方や選手がブログなどでおすすめのラケットを紹介している場合は、チェックしておきたいですね。また、質問できるようになっている場合は、疑問点は最初に尋ねておきましょう。
カーボン素材を選ぶ利点は
アルミ・スチールのものに比べ軽さが特徴のカーボン製ですが、その良さをもう少し紹介します。値段なりの長所があるので、長く使いたい方はぜひカーボンのほうにしてください。
カーボン素材のラケットは、しなやかで、軽い力で扱えることが挙げられます。シャフトの柔らかさを確認して選ぶと、その後のプレーも上達しやすいでしょう。できれば、店頭で商品を実際に確認して購入するようにしたいですね。
「スイングバランス」といって、実際に手にして素振りしたときに感じる重みや手ごたえのバランスの良さがのちのちもだいじになってきます。高いラケットと安価なラケットの両方を手に取って試してみてください。アルミ・スチールとカーボンの違いも感じられますよ。
ラケットの重さ選びも重要
また、ラケットの重さも今後の疲労感などに影響するので検討が必要です。重さの単位は「U」で表わされていますが、軽いほうから7U、重いのが2Uとなっています。7Uは65-70g、6Uは70-75g、5Uは75-80g、4Uは80-85g、3Uは85-90g、2Uは90-95gです。3U、4Uくらいの重さのものが、長く使うのにいいかもしれません。アルミやスチールのものは100グラム以上ということもあり、わざかな差に見えますが、ほんの数グラムの違いが、時間の経過によって大きな差を生むのですね。アルミ製の重いものは特に、慣れないうちから使うと肩や手首などを傷めてしまうことがあります。硬いラケットは基本的にあまりしなりませんが、パワーがある人だと速いスマッシュを打つのに有利なので使いやすいかもしれません。
グリップの太さについて
グリップの太さについても、一考が必要です。グリップ部分のテープはポリウレタン製とタオル地のものがありますので、使いやすいものを選びましょう。手が小さめの方や女性・子どもは、細めのグリップのものを選ぶと持ちやすいです。
テクニカル重視で細かな技も出しやすいので、ラケットを器用に操りたい方にも細いものがおすすめです。太めのグリップは、手が大きくパワーがある方向けですね。ラケットも、そこそこの値段になると選択できる部分が増えるので、そのぶん自分にマッチしたものを探しやすくなります。あまり安価なものだとワンパターンしかなく、自分がそのサイズに慣れるしかなくなりますよね。
グリップのサイズは「4・5・6」などと数字で表わされています。その数字が大きいほど細いグリップなので、実際に握って確認してみてください。
ラケットも買い替えが必要
ラケットは当然ながら使い続けると弱っていきます。しっかり張っていたガットも、わずかにゆるみが感じられるかもしれません。
毎日使っていると気づきにくいかもしれませんが、消耗していくのです。最近パフォーマンスが落ちたと思ったら、同じ規格の新品を試しに使ってみましょう。
違いを感じるかもしれません。1年から3年くらいで買い替えの時期がくるので、よいものを選ぶためにお金を置いておきたいですね。また、ダブルスなどをするとふいに接触してラケットが折れてしまうこともあります。そう言ったときのために予備を購入しておくのもいいかもしれません。
進化したラケットほど高価になりがちな面も
それから、ラケットにはそこそこ投資しておいたほうがよい理由は他にもあります。高いものほど、最新の機能をそなえていることが多く、身体にも負担がかかりにくい設計であるということです。ナノテクノロジーなど、新しく生まれる機能を試してみたいですよね。
ただ、ブランドのものはそれだけで付加価値として値段が高くなる傾向があります。海外のメーカーのもので一本数万円ということもあったりして、国内のものを使うか迷ったこともありますよね。どのメーカーのものがしっくりくるかも相性があるので、アフターサービスのことも考えて、自分が気に入るデザイン・仕様のものが多いメーカーを選ぶとよいでしょう。
知識を持っておくとよりお得
バドミントンのラケットは、自分でも手入れができるようになっていたほうがよいですね。修理にもお金がかかるし、細かいところまで把握していたほうが購入時も便利です。
高いラケットはガットの種類も自分で選べたり、張り具合も決められたりするので、自分に合ったカスタムがしやすいといえるでしょう。
スポーツ用品店には、商品のことにくわしい店員さんがいたりするので、迷ったときは質問し、知恵を貸してもらいましょう。都会だとラケットの専門店もあるようです。趣味として、極めたいと思うようになったら、行きつけの店を持っておくのもいいかもしれないですね。セール期間などにもくわしくなれば、お得に購入することができるようになるでしょう。
最初はぜひ定番品を
ラケット購入時は、安心感を基準に選ぶなら有名なメーカーのものを選ぶのがいいかもしれません。店員さんも普段から扱っていて詳しいですし、メーカーのアフターサービスもしっかりしていたりします。周囲にも使っている人が多い場合は、先輩に使用感を尋ねたりもできそうですね。
ネットショップでも常に上位にランクインしている「ヨネックス」「ミズノ」「アディダス」などの定番品なら、数万円出したぶんの価値はきっと感じられますよ。
練習を重ねてうまくなってくると、どんなラケットでもある程度使いこなせるようになるでしょうが、そうなるほどにラケットの良し悪しも感じられるようになるかもしれませんね。
中古品のネット購入は慎重に
メルカリやヤフオクをはじめ、ラケットの中古品が出品されているのを見かけることもありますよね。中古品を扱う店もあり、まだ使えるラケットを定価より安く買えるメリットがあります。
いっぽうで、使用されたものなので傷みはありますし、新品とは異なる点もあるでしょう。画像の確認だけで細部まで見抜けるようになってからだと中古品も役立てられるかもしれませんが、最初はやはり新品での購入がおすすめです。
オークションやフリマアプリでの購入だと故障の際のアフターサービスもなく、届いたものを自分で確認するしかないからです。
スポーツ用品店が、在庫を一掃のため新品商品の価格を下げたり、春など新しいことを始めるシーズンにセールを開催することもあるので、そういった機会をチェックするようにしましょう。シューズやシャトル、ウェア、バッグなど、バドミントンで使うものをぜんぶそろえると数万円かかるかとは思いますが、ラケットは特に重要なので、いちばん予算をかけたいですね。
サークルに所属したり、試合で遠征したりと、趣味として続けていくにはそれなりにお金もかかります。
まとめ
高いラケットと安いラケット、メリットとデメリットはそれぞれにあります。高いラケットを購入しても、仕事が多忙になってあまりバドミントンをする機会がなくなったり、飽きてしまって続かなければもったいないですよね。安いラケットは、そのときは安くすみますが、その後の上達度や身体の疲労に表れてくるので、一概にお得とはいえないでしょう。
また、デザインにひとめぼれして買ってしまうこともあると思います。好きな選手とおそろいを持ちたいと思うこともあるでしょう。きっかけは何にせよ、トータルで自分に合ったラケットを購入するのがいちばんベストかもしれないですね。
お気に入りのラケットで、バドミントンを思いきり楽しんでください。
コメントを投稿するにはログインしてください。